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業界に革命を!とっても素敵な花屋さんは、首相夫人も応援する福祉施設でした

配達専門の花屋さん、「BISTARAI BISTARAI(ビスターレ・ビスターレ)」。 南青山にあるこのお店は、日本初の“ウェルフェアトレード”を掲げる本格的フラワーショップです。

“ウェルフェアトレード”とは、「ウェルフェア=社会貢献」と「フェアトレード=公正な取引」を掛け合わせた造語ですが、とても素晴らしい理念だと賞賛されています。

オシャレな就労継続支援施設

大人の発達障害や精神的・知的障がいを持つ人たちが、フラワーアレンジメントの技術を学びながら働く花屋さん…それが「BISTARAI BISTARAI」。

彼らが持つ独特の感性を生かして、フラワーアレンジメントを手がける事業所は、全国的にも珍しいものです。

BISTARAI(ビスターレ)とは、“ゆっくり、ゆっくり”という意味のネパール語。
こころやからだに障害のあるアーティストたちが”ゆっくり”と丁寧に完成させる作品に期待と祈りを込め“ビスターレ・ビスターレ”と名付けました。

BISTARAI BISTARAI ーより引用

企業や個人のお客様からフラワーギフトの注文を受け付けて、その売上をスタッフの工賃にしているとのこと。

丁寧に作られた作品も、評判になっています。

また、人によっては花に触れていくことで他人とのコミュニケーションがとれるようになったり、症状の回復が見られることもあるそう。 お花を求める人にとっても、そこで働く人にとっても「嬉しい」施設なのです。

作品だけ見た人には、その完成度の高さから「どこの花屋さんにお願いしたの?」と尋ねられることもあるとか。

異色の経歴を持つ美人オーナー

「BISTARAI BISTARAI」を運営している「アプローズ南青山」の代表理事・光枝茉莉子さんは、元都庁職員。

光枝さんは福祉保健局に在籍していた際、施設によって売り上げや障がい者が得る工賃に差があることを知ります。

そして徐々に「障がい者の方が笑顔で働ける事業所を作りたい」と考えるようになり、思い切って都庁を退職!

2014年4月1日に一般社団法人を設立し、東京・南青山にアトリエを設けました。

まだまだ設立されて間もない施設。 「平成26年度福祉サービス第三者評価」の結果では改善すべき点も指摘されていますが、そのことについてもきちんと公表し、前向きに進もうとしている姿勢も高く評価されています。

ウェルフェアトレードの大切さ

光枝さんが都職員時代に目の当たりにした、障がい者の就労環境は、想像以上に過酷なものでした。

まず、障がい者の就労継続支援事業所には2種類のパターンがあります。 雇用契約を結んで働く「A型」と、A型よりも(比較的)短時間の労働で、作業分だけ報酬を得る、雇用契約を結ばない「B型」です。

厚生労働省が発表した2014年度の統計では、A型の平均は月額6万8691円、B型は月額1万4190円。 A型は時給724円、B型は時給176円。 これでは、到底自活していくことは出来ません。 政府は工賃アップに取り組んでいると言いますが、その道のりはまだまだ長いのです。

障がいを持った人たちは、確かに健常者と同等に働くことは困難かも知れません。 しかし、それでも意欲を持って仕事をしている人たちの工賃をもっと上げることは出来ないか…。 そう考えて、光枝さんは行動を開始しました。

そのために大切な考え方こそ、この「ウェルフェアトレード」だったのです。

これから先、光枝さんはスタッフたちの技術力をもっともっと向上させて、お客様に喜ばれる“一般の花屋さん”に負けない競争力を持ちたい!と考えているのだとか。

実際に作品に触れた人の声

ちなみに昨日持っていったお花は就労継続支援B型のアプローズ南青山さん(http://t.co/vHBKeyadpD)にオーダーしたお花! pic.twitter.com/zOzKGtducu

— GCグランドフェスティバル (@gcgrandfestival) 2015, 2月 4

アプローズさんからお花をいただきました!センスいいですね!かわいいですね! アプローズさんはプロのフローリストからフラワーアレンジを学べる就労継続支援B型事業所です。 http://t.co/eqh22eAKvb pic.twitter.com/MshgfF5Ckh

— ゴールドコンサート@チケット発売中 (@Gold_Concert) 2015, 1月 8

そしてなんと、首相官邸のメインエントランスに飾られるお花も「BISTARAI BISTARAI」のスタッフさんが生けているのだそう!

今月の首相公邸の定期生け込み。 ご公務で当日いらっしゃらなかった昭恵さんが、わざわざお花と一緒に写真を撮って送ってくださいました。 このお心遣い、本当に素晴らしい…いつも感謝の気持ちでいっぱいです。 ひまわりのような笑顔のお方。 障がい者スタッフの働く花屋ビスターレ・ビスターレを応援してくださっています。 https://a-port.asahi.com/projects/applause

Posted by 光枝 茉莉子 on 2015年6月12日

とても明るくて可愛らしく、それでいて繊細な雰囲気が素晴らしい作品ですね。

「BISTARAI BISTARAI」では、ベーシックなフラワーアレンジメントだけでなく、ワインやシャンパンのギフト、イベントスタイリング、ウェディングシーンでもスタイリングをお願いできるとのこと。

「BISTARAI BISTARAI」のスタッフのみなさんは、そう遠くないうちに、アトリエの近隣に路面店を構えたい!と意気込んでいらっしゃるそうですよ。

2015年7月に行った(社用車を買うための)クラウドファンディングも大成功に終わった「BISTARAI BISTARAI」。 きっと、素敵な路面店をオープンさせる日もすぐにやってくることでしょう。